B級グルメ・ブームに火をつけ、地域おこしのビジネスモデルにもなったラーメンフェスタ

B級グルメ・ブームに火をつけ、地域おこしのビジネスモデルにもなったラーメンフェスタ

プロダクションノート 映画の舞台となった福岡県久留米市は、とんこつラーメン、焼き鳥など、今やB級グルメの聖地として有名。 だがこのイメージは、どん底の大不況に屈せず、市民たちが行政と力をあわせて積み上げてきた努力の成果だ。事の発端は1998年、久留米に本社を置く3大ゴム会社の1社が倒産。6000人が一斉に解雇、関連会社の倒産が相次ぎ、久留米市は一夜で不景気に陥った。そして北海道の旭川、釧路、函館、東北の八戸と並んで国の緊急雇用安定地域に選ばれ、不景気のまち久留米というマイナスイメージが全国に喧伝されてしまった。そこで“どげんかせんといかんばい”と立ち上がったのが、焼き鳥屋で飲んでいた香月氏いわく“『七人の侍』みたいな町おこしの主要メンバー”。やがて、彼らは久留米・ラーメンルネッサンス委員会を発足。“久留米はとんこつラーメン”発祥の地という史実的な根拠に基づいて、「ラーメンで町おこしを」という市民・大学・市の産学官の取り組みを始める。

1999年第1回ラーメンフェスタ開催。このイベントは、久留米市内から5店舗、東京ほかその他のエリアから4店舗を招待して行われた全国的にも初のラーメンイベントで県内外から14万人を集客、大成功を収めた。 2004年には第19回国民文化祭として開催され、総務大臣賞も受賞。以後、10年にわたり開催された。この久留米のラーメンフェスタがビジネスモデルとなり、同様のフェスタが全国各地で多数開催、現在のご当地B級グルメブームにもつながった。

久留米では“B級グルメの聖地”をスローガンに、毎年、「焼き鳥フェスタ」、「コナモン祭り」、「くるめ食の八十八ヶ所巡礼の旅」など様々な食のイベントが行われて人気を博している。

 

 
「ラーメン侍」製作委員会